在りし日の残像が

3月も中旬、年度が終わろうとしている。

モラトリアムも折り返し地点を越え、後半戦といったことになってしまっている。

早い。いくらなんでも早すぎる。

1年のスピードが年々早くなっている。

 

ここ1ヶ月ほどは何においても足りない日々を過ごしている気がする。

具体的に言うと沢山ある。

自分の脳内や精神面でのキャパシティ、時間、自分の能力、社会性、協調性etc...

 

気疲れしている日に限って昔のことを思い出すことも多くて、元気一杯に走り回っている小学生を見る度にあの頃の日々の懐かしさとか、なんでも出来そうだった自分への憧れで今の自分が押しつぶされそうになる。

 

いつからこんな気持ちを抱えることが増えたのだろうか。

月の光にさえも感情が溢れてしまうほど弱く憔悴している俺を昔の俺はどんな目で見るのだろうか。

 

赤く腫れた瞼で街はゆらゆらと錯視している。

あの日確かにここにいた俺の影が「何処へでも行けるさ」と悲しそうな顔をして囁いてくる。

 

先の見えない先行投資を抱えながらいつだって不安で仕方がない日々をひーこらひーこら生きるしかない。

いまはそれでしか体が動かない。