風待ち

最近レトロゲームの記事を漁るのにハマっている。

僕は昔のものが好きで、レトロな雰囲気のものとかじゃなくて、本当に昔のもの。現物が好き。

昔からそこにあるものだとか、何十年も前に使ったっきり押し入れにしまったままのものだとか、そういったものに強く惹かれる。

 

昔のものって今に至るまでの年月があって、その年月が長ければ長いほど多くの歴史を経験してきたわけだ。

そこにドラマだとか、ロマンだとかを感じる。

ただ、当時に友人の家で一緒になって遊んだ思い出なんかが蘇るのは経験をしてないと出来ないことだということも同時に感じる。

 

駄菓子屋で買ったお菓子、お金持ちの友達と一緒にやったゲーム、会えなくなったあいつとか、どこにいったかも知らないようなやつ。

 

あの時に思ったこととか感じたこと、あの時の景色はあの時に置き去りになってる。

 

ノスタルジックな気持ちにだけなっても仕方ないんだけど、あの日の気持ちを上手に思い出せずに、みんな俺が知らない間に同じように時を過ごしてるんだなって思うと、置き去りになってるのは気持ちとか景色だけじゃないのかもしれない。

 

たまには連絡でもしてみようかな。

見れるなら顔も見たい。

 

置き去りにされた距離を埋めるために色んな話をしたい。

 

みんな思い描いた通りになってるかな。

俺はちょっと違うけど。